1/12 逢坂大河ver.2 製作ガイド
「逢坂大河ver.2」
表情4種・髪2種〜交換可能
可動機構の異なるボディ2種〜選択式
キットとは別に以下のものが必要です。
・イエローサブマリンフレキシブルパイプ(肌) 小大×各1
・イエローサブマリン関節技球体ジョイント(赤×2 黒×2
・イエローサブマリンボールジョイント(白)×1
・イエローサブマリン関節技ダブルボールジョイント(透明)×1
・ボークス造型村ポリキャップMM-UNIT 「PC-C」×1
<Cタイプには以下の分が追加でが必要です>
・イエローサブマリン関節技球体ジョイント(肌)×1
・イエローサブマリンボールジョイント(肌)×1
<Dタイプには以下の分が追加でが必要です>
・ボークス造型村ポリキャップMM-UNIT 「PC-D」×1
・ボークス造型村MM-UNIT 「ABS-D」×1
・ウェーブ B・ジョイント「BJ-04」×1
簡易版の組み立て説明も併せてご参照ください。
→逢坂大河 製作ガイド
ボディの構造は肩周りは簡易版とほぼ同じですが、
CタイプとDタイプで腰への接続構造が異なります。
今回はボール形状が修正されていて、擬似ダブルボールがより密着するようになっています。
(球体ジョイントとは接着しません)
はみ出した軸は短くカットしてください。
ボディ下方の胴体部を先に接着しておき、
徐々に上に向かって固めると良いでしょう。
肩口はむしろ外からシアノンを流し込む分でスキマが生じています。
肩ボールはジョイント軸と接着せずともボディ内に組み込めます。
手首に2ミリの穴を開けて「ボールジョイント小サイズ・白」を嵌め込み、
一体成型の手首を取り付けます。
(ボールジョイントには「キツめ」のタイプがあるので場合によって使い分けてください)
<Cタイプの股関節構造の組み立て>
Cタイプ股関節〜通称「うみねこジョイント」は
元々腰可動が無いフィギュア用に考えられた構造で、
Dタイプよりも組み易い中級者向けです。
球体ジョイント6ミリのフタをする部分に1.5ミリ金属線を差し込んで接着してください。
パーツ内に組み込む際は軸は短めにカットします。
球体ジョイント〜ボール〜ボールジョイント受け軸〜PCパーツ
の順に繋ぎます
ここでは構造を見易い様にパーツの色を変えてありますが
実際は肌色のパーツで組めます。
(それぞれのジョイント軸は短くカットする必要があります。)
ロットによるものでしょうが、球体ジョイント受け軸がキツ過ぎて
ボールが嵌らないものがあります。
その時は受け軸内部のエッジを多少削ると良いでしょう。
ジョイント部分に接着剤が付かないよう注意しながら
パンツ前後を張り合わせた後、肌パーツを接着します。
ボールを軸と接着しないのでこのように分解できます。
フトモモロール軸からはみ出す分のPCパーツはカットします。
Cタイプ股関節に接続する場合、
ニーソパーツの内部へ嵌めるPCパーツ内径を2φ→3φに広げます。
はみ出した分はカットします。
フトモモとニーソはPCパーツに3ミリランナーを挿して接続します。
股関節ブロックとボディはスカートを挟み込んで
ボールジョイント(中)で接続します。
ちなみに画像のボディパーツはCタイプ専用で、
Dタイプとは別に組み立てる必要があります。
(長さが異なるだけで簡易版と同じものです)
説明用に色変えしていたパーツを全て肌色に切り替えてみましょう。
Cタイプ股関節は左右開脚に優れています。
また、腰ブロックにも可動軸があるのであまり効果はありませんが、
多少の上下可動があるので、股関節のみで擬似「腰クイッ」が出来ます。
フトモモボリュームはC>Dとなります。
<Dタイプの組み立て>
Dタイプは可動部に多種のポリキャップ・ABSパーツを使います。
まずは新型股関節の要、
ボークス造型村「MM-UNIT PC-D」です。
腰に仕込む用に4φのPCパーツは画像の形状に切り出します。
側面の軸方向から見ると上方は半円を描きます。
股関節をこのような構造にする為にPCパーツを切り出します。
股関節の4ミリボール軸を緑ラインの「♪形状」に切り出します。
このPCユニットは特殊な形状をしていてボールの中心軸がズレています。
これを利用して股関節幅を調整するので、必ず赤>青となるよう注意して下さい。
♪形状の補足です。、
赤丸位置をほんの少しだけ残すように切り出しています。
これはキャストパーツ内に収めた後の「すっぽ抜け防止」の引っ掛かりとなります。
上方の青丸部分は回転に支障が出ないように円柱状にしておきます。
これを左右2本分切り出したらパンツの中に納めてゆきます。
中央の間仕切りは薄いので破損に注意。
PCパーツ独特のやや粘りのある前後スイングが確認出来たら
シアノン等でガッチリ接着します。
どうやってもユルユルな時はキャストパーツ内部へ厚めにプライマーを塗ると良いでしょう。
(画像は2体分を前後方向で並べたところです。)
軟質のPCパーツを有効に使う為には丈夫な基部との組み合わせが推奨です。
(ボールジョイントによる接続なら「受け軸-PC」&「ボール軸-ABS」)
股関節以外のボール軸はボークス造型村の「MM-UNIT ABS-D」を使います。
(同じ4ミリボール軸のウェーブ 「BJ-04プラサポ」でも代用可能)
フトモモ内部に納める「両端ボール受け軸」を円柱状にカットし、
パンツ側片方のみ切れ込みを入れます。
PC製のボールジョイント受け軸は組んだ状態だと時間が経つと割れるので、
初めから「割れた状態でも保持可能」な構造にしてあります。
逆に言えば意図的に割れを生じさせた上でその位置をコントロールしています。
ABS製ボール軸を下方に接続した状態でフトモモパーツに通します。
(この下側の接続は「ボールジョイントである必要は無い」ので、
ややムダな工程ですが、強度確保の為のフレームとお考えください。)
切れ込みを入れた箇所はオモテから隠れる位置に配します。
入り口に「かえし」があり、一旦フトモモ内にPCパーツを嵌めると
抜く事が非常に困難になるので注意です。
必ずボール軸を挿してから収めてください。
腹部パーツと下半身ブロックの間に「BJ-04ボールジョイント受け軸」を挟み込み接着します。
4ミリボール軸は組み立て後に挿します。
(画像はマルチのものですが、構造は同じです。)
Dタイプのニーソ内に収めるPCパーツは内径を広げずそのまま使います。
はみ出し分のみカットしてください。
スカートを挟み込んでボディと腰を接続します。
ポリパーツ特有の、粘りのある滑らかな動きと、
柔軟さのおかげで曲げや引張り等の負荷にも強い壊れにくさを持っています。
<構造比較>
Cタイプ「うみねこジョイント」とDタイプ「ひぐらしジョイント」は組みやすさの他に
スカートを外した状態での可動範囲と見栄えで違いがあります。
そこで両者の比較。
(ここでは比較用に2体分のパーツを使っていますが、
キットはどちらかのタイプを選択して組み立てる仕様となります。)
左がCタイプ,右がDタイプです。
スカートを履いた状態だと分かりませんが、
可動重視のCタイプに比べDタイプの方がボディラインが自然です。
また、Cタイプの方がフトモモ内部に仕込むジョイントの関係上、
やや大きめの構造になります。
(ちなみにボディパーツ自体の「全高」はかわらないものの、
Dタイプはやややせ気味に造型してあります)
足を左右に振った状態でもDタイプはキレイなラインで繋がりますが、
フトモモパーツを回転させないと開脚の限界が早めにきます。
一方、Cタイプは股関節軸に上下可動まであるので
見た目さえ気にしなければ擬似2重関節的な動きをします。
Cタイプの開脚性能。
スカートを履くと意味がありませんが、ここまでムダに開きます。
前後への振りもCタイプの方が断然広いです。
但し、スカートを履かせてしまうと両者の可動範囲はほぼイコールとなります。
「組み立て易さと可動範囲」ならCタイプ
「見栄え・華奢さと壊れにくさ」ならDタイプ
好みに応じて選択してください。
他の可動フィギュアとのSUGEKAE用のアダプターパーツが付きます。
対応するジョイント軸径に合わせて3〜3.2ミリ程度の穴を開けてください。
ちなみに簡易版との身長比較です。
左から〜Dタイプ Cタイプ 簡易版
(簡易版は一部付属しないパーツに交換しています)