「マルチ HMX-12型」 製作ガイド

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キットとは別に以下のものが必要です。

・イエローサブマリン関節技ボールジョイント×1
・イエローサブマリン関節技球体ジョイント(白)×3
・イエローサブマリンフレキシブルパイプ(肌) 中・大×各1
・ボークス造型村ポリキャップMM-UNIT 「PC-C」「PC-D」×各1
・ボークス造型村MM-UNIT 「ABS-D」×1
・ウェーブ B・ジョイント「BJ-04」×1



今回は市販ジョイントを使って特殊な股関節を組み上げる為に
多大な根気と模型的経験値を必要とします。
この1点において
「可動大河のキメラジョイント以上にややこしい構造」なので、
上級者向けアイテムと位置付けいたします。

〜愛が無ければ作れない〜
そんなキットです。


基本構造を理解する上で大河・うみねこ関連をおさらいしておくと良いでしょう。
逢坂大河
うみねこセット・煉獄A





今回は可動部に多種のポリキャップ・ABSパーツを使います。
まずは新型股関節の要、
ボークス造型村「MM-UNIT PC-D」です。




股関節をこのような構造にする為にPCパーツを切り出します。





股関節の4ミリボール軸を
緑ライン「♪形状」に切り出します。
このPCユニットは特殊な形状をしていてボールの中心軸がズレています。
これを利用して股関節幅を調整するので、必ず
となるよう注意して下さい。



♪形状の補足です。、
赤丸位置をほんの少しだけ残すように切り出しています。
これはキャストパーツ内に収めた後の「すっぽ抜け防止」の引っ掛かりとなります。
上方の
青丸部分は回転に支障が出ないように円柱状にしておきます。





これを左右2本分切り出したらパンツの中に納めてゆきます。
中央の間仕切りは薄いので破損に注意。



PCパーツ独特のやや粘りのある前後スイングが確認出来たら
シアノン等でガッチリ接着します。
どうやってもユルユルな時はキャストパーツ内部へ厚めにプライマーを塗ると良いでしょう。
(画像は2体分を前後方向で並べたところです。)

 

軟質のPCパーツを有効に使う為には丈夫な基部との組み合わせが推奨です。
(ボールジョイントによる接続なら「受け軸-PC」&「ボール軸-ABS」)
股関節以外のボール軸はボークス造型村の「MM-UNIT ABS-D」を使います。



(同じ4ミリボール軸のウェーブ
 「BJ-04プラサポ」でも代用可能)


 

フトモモ内部に納める「両端ボール受け軸」を円柱状にカットし、
パンツ側片方のみ切れ込みを入れます。

PC製のボールジョイント受け軸は組んだ状態だと時間が経つと割れるので、
初めから「割れた状態でも保持可能」な構造にしてあります。
逆に言えば意図的に割れを生じさせた上でその位置をコントロールしています。





ABS製ボール軸を下方に接続した状態でフトモモパーツに通します。

(この下側の接続は
「ボールジョイントである必要は無い」ので、
ややムダな工程ですが、強度確保の為のフレームとお考えください。)




切れ込みを入れた箇所はオモテから隠れる位置に配します。

入り口に「かえし」があり、一旦フトモモ内にPCパーツを嵌めると
抜く事が非常に困難になるので注意です。
必ずボール軸を挿してから収めてください。


 

ニーソラインのロール軸を仕込む為に4φのPCパーツを円柱状にカットし、
半分の長さに切り分けます。



フトモモ下側に突き出したボール軸に通し、
軸自体は余った分をカットします。







ジョイントのユルさが気になる。もしくは磨耗でクタクタになったときのメンテナンス法です。
・1つは内部PCパーツをドリルやニッパ等で破壊して取り除き新品に交換する方法。
切れ目を入れずにおけば
PCパーツが自然に割れるまではキツいくらいの保持力があります。
・もう1つはキャストパーツとPCパーツのスキマを開けてここへキャスト片等を詰め込んで
PCパーツのテンションを高める方法です。



ヒザジョイントはやや斜めに軸穴を開けます。
これは右足で、画像右側が前です。







ヒザと足首は6o球体ジョイントをこのように仕込みます。
ヒザジョイントにはフタはしません。
足首はお好みでどうぞ。

 

腹部パーツと下半身ブロックの間に
「BJ-04ボールジョイント受け軸」を挟み込み接着します。
4ミリボール軸は組み立て後に挿します。




上半身は基本的にうみねこ方式と同じです。

 

腰に仕込む用に4φのPCパーツは画像の形状に切り出します。
側面の軸方向から見ると上方は半円を描きます。



ここもPCパーツ独特の粘りによる可動が確認出来たら
シアノン等でガッチリ接着します。
ボールに接着剤が付かないよう注意!




実際はABSボール軸は上半身側に挿しておいてから接続した方がやり易いようです。
軸は内部で密着するように調整してカットします。




内部のボールを真横に向けて腕パーツを挿します。
肩ジョイントの長さで肩幅が決まりますので
ジョイントとボディの間に隙間が出来ないように短く切って調整してください。



ソデ内部にはLRの刻印があります。



リボンに嵌めるフレキシブルパイプは「中」サイズです。



首接続のフレキシブルパイプは「大」サイズで、
上下共にエンドパーツを使用します。
実際は、上方のエンドパーツはエリパーツを被せてから嵌めます。



背面、エリの下位置に箱のような出っ張りがありますが、
内部のボール収納で穴が開かないように厚みを持たせるのと、
エリの接着面積を増やすためのものです。
気になる場合は穴が開かないように注意しながら薄く削ってください。



この位置へ穴を開けて、フィギュアスタンドとの接続用に活用しても良いでしょう。




後ろ髪は抜きの関係上、多くが埋まっています。
溝をガイドに三角に切り出してください。



アゴをより引きたい場合は干渉部分を削ります。

首パーツを接続するのに内部が少し干渉するようです。
リューターやナイフ等で軽く削ってください。


 

耳アンテナパーツは片側のみ後ろ髪に接着します。
もう片方の耳をカオパーツに嵌めた状態で一緒に後ろ髪に嵌め込みます。



前髪の着脱は3φのPCランナーの中心に真ちゅう線を通し、径の太くなったものを使っています。
この位置の凹み穴はあくまでガイドなので、各自工夫してください。










全パーツを組んだら完成です。





モップを「握る」表情手首トカはいずれまた。



地べた座りはこれくらいが限度。

<ポージングのコツ>



肩ジョイントは内部ボールによって僅かですが動きます。
この時ジョイントが下がっていると
肩〜腕の間の段差が目立ち、
肩付け根の位置が下に見えて不自然になります。

この状態は手を真下に伸ばすポーズに必要な機構なので
通常時にこのままにしておくのは要注意ですね。




肩ジョイントは上げた状態でボディに密着させ、
パーツと球体ジョイントで作られるラインがなるべくなだらかに繋がって見えると良いです。

画像ではやっていませんが、
のボディ張り合わせ部分を丁寧に修正して
球体ジョイントとのスキマを目立たなくすると良いでしょう。


fg作例
http://www.fg-site.net/products/74724
→http://www.fg-site.net/products/79660

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